株式会社と株式投資とは?〜後編〜

前編では主に株式会社の仕組みについてご説明しました。

(前編はこちらからご確認ください。)

資金を調達するには出資を募って株を発行する場合と、銀行などから借り入れる場合があり、会社からすると出資してもらう方がリスクが低いように見えるとお伝えしました。
出資する側である投資家はリスクだけでなくもちろんメリットもあり、共益権と自益権を得られます。

自益権の中で分配金が得られることがメリットとお伝えしましたが、株式投資のメリットはそれだけではありません。
また、デメリットやリスクも前編では伝えきれていませんので、後編でしっかりと伝えていこうと思います。


株式投資は資産形成として有りか無しか

1. 基本的には無し

Absolute Infinityでは株式投資による資産形成を基本的にはしない方法で、老後資産の形成を考えています。
理由は投資とは、株式投資はゼロサムゲームだからです。
ゼロサムゲームとは損得を合算すると0になることからこのように言われています。
誰かが得をすれば、必ず誰かがその分を損しているという構造です。

株は誰かがある価格で買い、他の誰かがそれよりも高く買うことで、最初に買った人が差額の利益を得ることになります(自分の持ち株ではない株を売る「空売り」はここでは割愛します)
つまり、誰かがさらに高値で購入しないことには利益を得られずに損する人がいるわけです。
その誰かが自分の可能性があるわけなので、そのリスクを自身がわざわざ引き受ける必要はないと考えています。

私たちのご提案するサービスに株式投資が含まれないのは、こうしたリスクを可能な限り排除できる資産形成方法があるからです。

2. 長期投資(20年〜)が可能なら考慮しても良い

長期的に市場に参入することで、プラス・マイナスを慣らして右肩上がりの資産形成に近づけられることは、過去のデータを見る限り可能かと思います。

マイナスの時にも臆することなく買い増し、さらに下がったらさらに買い増す余裕があるのでしたら考慮していいかもしれません。
安く買って高く売る、株式投資の基本に忠実に投資を行うことが大切です。

しかし、そう都合が良いことばかりではありません。
例えば100万円でスタートして今年10%(110万円)で翌年は−10%(99万円)だったとします。
パーセンテージは同じですが、差し引きのマイナス金額は1万円になり、翌年10%超のプラスをあげなければ前年分のマイナスを取り返せません。
ここでさらにマイナスを出してしまうと状況はさらに悪化します。

このように1年・2年という短期の損益に一喜一憂してしまうような考え方では、株式投資で「勝つ」ことは難しいのです。

コロナ騒動により相場はどうなった?

世界的な経済不況、金融危機というのは数年に一度必ず起こるものです。
記憶に新しいのは2008年アメリカの不動産バブルがはじけたことで起こったリーマンショックです。
日本の日経平均株価(日経225)は2007年2月の高値が18300円だったのに対して、2008年10月では6994円まで下落しています。
資産がおよそ1/3になってしまっていますね。

2020年4月27日付では19000円をつけていますが、2008年の底値で購入し、この10数年の間の上がり下がりを耐え凌いで、安く買い高く売り抜けるということができた人はどのぐらいいるのでしょうか?
ほんのわずか2ヶ月前の2020年2月の日経平均では23000円〜24000円付近を推移してましたが、コロナ騒動の拡大により相場にも影響が出ています。

この先の相場を予想して安値で購入し、高値で売り抜けるには長期的目線で向き合うしかないでしょう。
しかし、現在の価格が安いのか高いのか判断することは、未来を見通せるほどの知識と分析力がある人にしか分からず、それが何年先になるのかは誰にもわかりません。
資金的な体力と、資金が目減りしても耐えられる忍耐力も必要になるでしょう。

それでも始めたい人は 〜初め方と基本〜

メリットもデメリットもある株式投資ですが、長期的な目線で取り組むことを前提とするならば悪い手段ではありません。
基本的に平均株価は長期的には右肩上がりなので、余力があるのでしたら取り組む価値はなくは無さそうです。

具体的にどのようにスタートするかお話しします。
株を購入する方法は2つあります。  

株の購入 〜未公開株を買う方法〜

未公開株は上場していないので株式市場で購入することができません。
ではどのようにして購入するかというと、前編でお話しした株式会社が設立されるときに出資して取得する方法が1つです。

もう1つは創業された後に株式を保有している人から譲渡してもらう方法です。
市場で購入する場合とは違い売買は頻繁に行えないため注意が必要です。(売ろうと思ったときに買い手がいるとは限りません。)

さらに未公開株の購入には相対取引という手続きも必要なことも忘れてはならない点です。
また、未公開株の勧誘による詐欺も多いため注意も必要です。

株の購入 〜上場株を買う方法〜

一般的には株を購入する方法と言えばこちらになります。

まず株を買うには証券会社に自分名義の“証券口座”を開設する必要があります。現在はネット証券が主流です。
開設後に自分の口座にお金を振り込むと「買付余力」として口座に反映されます。

次にすることは買う株を選ぶことです。
未公開株にはなかなか出会う機会は少ないと思いますが、上場株式であれば自分の好きな株を購入することができます。

選び終わったら次はどの株を何株買うのか証券会社に注文を出します。
注文方法には2つあり、値段を決めて購入する指値注文と、現在の価格で購入する成行(なりゆき)注文があります。
出した注文が成立することを約定と呼びます。

ここまでが株を購入する方法になります。

株式投資の事例

金額や利率などの大きい小さいの感覚は人それぞれですが、仮に年間10〜20%の利率を出せたとしましょう。
平均値である15%をとって100万円で株式投資をスタートしたとして計算してみます。

1年目は115万円、2年目はこの115万円に15%を乗じて複利計算としたら、10年間で400万円ほどになります。
10年で元金が4倍になっていることに驚く方も多いかもしれませんが、この10年の中で金融危機が起こらないとは限りません。

ましてや1度のマイナスを取り戻すにはマイナス以上のプラスが必要です。
さらに、ここで仮に計算した「15%」という利率は、一般の投資家にとっては現実的な数字ではありません
それは世界三大投資家の1人であるウォーレン・バフェット氏の年平均の利率が「20%」程度であることからも分かると思います。(年率20%の成績を安定して出せれば、伝説的なトレーダーになれるということです。)

マイナスを出した後には、損失を取り戻すために高い利率を目指すこともあるかもしれません。
つまり世界一の投資家の利率に挑むということです。
1年でもマイナスの年を作ってしまった場合には、リスクを犯してでもより高い利率を狙わなければ、前年のマイナス分を取り返せない上に、あなたに求められるのは「世界一の投資家」レベルの成績です。

 とても現実的ではない…というのが私の意見ですが、経済を勉強し、市場を研究し、さらに人知を超えた強運を持っているという方がもしいれば、株式で資産形成をすることはできるかもしれません。
オススメしているわけではもちろんありません。
普通の人ではほぼ不可能と言うことです!

まとめ

2回に渡って株式会社の仕組みから株式投資について基本中の基本の部分をお伝えしました。
初めての方にもなんとなく概要を掴んでいただけたと思います。

お話ししてきた通りメリットもデメリットもある株式投資ですが、ゼロサムゲームである以上はうかつに参入しないことをお勧めします。
再三申し上げているとおり、常に勝ち続けることが難しい上に1度マイナスを作ると次はより大きくプラスを作る必要があります。


Absolute Infinityでは、世界一の投資家などにならなくても、多くの方が老後の生活に不自由のない資産を構築できることを目指しています。
リスクを負って一獲千金を狙うのではなく、確実な方法で目標を視野に入れながら実現可能なプランを提供させていただいていますので、コラムをご覧の皆さまも是非一度ご相談ください。